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2016年7月26日火曜日

July 26


7月も終わると言うのに梅雨明けしません。今日も1日ずっと雨で涼しいと言うより肌寒い程の陽気でしたね。

 涼しいお陰で仕事ははかどります。切ったり貼ったり炙ったりと暑い日には避けたいお仕事は特にです。


フットクラッチには必需品のクラッチリリースレバーです。こちらはラチェットトップ用ですが、ショベルヘッド後期ロータリートップには使えません。


市販品もないので作るしかありません。無垢の丸棒を炙って曲げてこんな形にします。



新品のラチェットトップ用を潔く根元からチョップして合体させます。


ただ溶接だけでは頼りないので心棒を入れて上げましょう。これをインロー構造と言います。溶接前の正確な位置出しと強度アップになるのです。


位置出しをして仮組みした後に本溶接して仕上げます。


クラッチレバーロッドが付く方はタップを立ててありますので、ロッドエンド等を使って取付け可能です。その為スムーズなクラッチ操作ができるのです。


続いても工作のお話です。最近はこんな溶接用素材も売っており、カスタム製作をする上で非常に助かっております。


上の素材をベンダーで曲げてフライス盤で加工して溝を入れます。


旋盤で丸棒に雄ネジを作って反対側は丸く仕上げます。


さっきの部材と溶接して、更に炙ってから曲げて完成です。


はい、ジョッキーシフトレバーの完成です。ミッションの頭とオイルタンクとのクリアランスがギリギリですのでちょっと考えてこうなりました。
 ラチェットトップと違いロータリートップだと工作物が増えて大変です。まあラチェットトップでも市販品はあまり使いませんが・・・。 

明日もあまり天気は良くなさそうですね。今月前半の暑さを考えると拍子抜けしてしまいますが、そろそろ真夏はやってくるでしょう。

2016年7月22日金曜日

July 22


東海地方までは梅雨明け宣言が出ていますが、関東甲信はまだなのでしょうか。
暑過ぎず過ごしやすいのは一向に構いませんが、いつまでもジトジトしているのも嫌な物です。


久しぶりの更新になってしまいましたが、仕事はきちんと続けておりますのでご安心ください。今日は日頃の工作の様子を少々お届けします。


9mm厚の鉄板にけがいて穴を開け、この間導入されたニューマシーンで切り出します。作業がとても楽になりました。


切り出した面は正確にまっすぐではないので、フライス盤でストレート面を出して行きます。


最後はハンドグラインダー等で面取り、仕上げて完成です。


途中経過の画像がありませんが、これも真鍮の無垢棒から削り出して作りました。滑り止めのローレット加工もできます。


先ほどの鉄板からの工作物はステップのマウントステーとなります。簡単な物ですが1から作るとそれなりに時間がかかってしまいます。
ただ、市販品ではどうにもならない時や満足できない時には、いかなる物も作り出せるのでお任せください。

 あっという間に7月も最終週です。時間が経つのが非常に早いですが、仕事も非常に早くこなせる様に張り切って行きたいと思います。

2016年7月8日金曜日

July


7月になってあっという間に1週間が過ぎていました。昨日は同じ山梨の勝沼で最高気温が38.8度にもなったそうです。
この辺は標高もそれなりにありますが、外の温度計は35度になっていました。


暑くても仕事はどんどん進めなければ後がつかえていて大変です。Z2も順調に組み上がってきました。完成までもう少しです。


緊急入院からの重傷だったミッション修理も部品入荷で再開です。


ドライブギアブッシュを入れ替えて、ケースベアリングレース測定、適正クリアランスになる様にローラーベアリングの選定。


更に理想のクリアランスになるまでケースレースのラッピング。画像で見ればあっという間ですがなかなか時間を要します。


何度も計り直して理想のクリアランスにできました。この後も各部測定してクリアランスチェックして組んでいきます。


ミッションケースASSYは完成しました。残りは割れていたトップカバーを修正してシフターフォークの調整等です。


長持ちするミッションにする為に時間はかかりますが、慎重にしっかりと組んでいきます。

さて突然ですが、明日、明後日はイベントに出店の為お店はお休みとさせて頂きます。
友人のジビエ居酒屋さんと一緒に出店です。お時間のある方は会場にお越し下さい。

2016年6月23日木曜日

June 23


西日本は大雨で被害が出ている様ですね。この辺りは雨が少なく蒸し暑い日々が続いてます。 


カワサキZ2も少しずつですが進んでいます。フレームもピカピカに塗装済みですので少々気を使います。


カワサキも進めながらハーレー屋なのでハーレーのミッション修理もやります。
ケースとトップカバーの塗装を落としてケースはブラスト、トップカバーは磨きました。


溶接修理してあった所は巣穴だらけでした。ケースとの合わせの面が出ておらず修正できるか微妙な所ですがやってみます。


ケースベアリングレースも虫食いがあり交換になりますね。今週中に部品が入荷予定なので一気に仕上げたいですな。


話は変わってニューマシン導入でございます。ニューと言っても年期の入った中古品ですが・・・ラクソーのコンターマシン、帯鋸です。
これでメタルの曲線切りができる様になります。今までは直線に切って削って削って整形してました。
加工時間は3分の1に短縮できるのではないでしょうか。 

新しい機械が入り気持ちも盛り上がります。溜まっている仕事をガンガン終わらせて行こうと思います。

2016年6月13日月曜日

June 13


皆様、ご無沙汰しております。前回の更新から少々間が空いてしまいました。 


いつの間にか6月も半ばになっており梅雨入りもしてしまいました。


先月のお話ですが、インターナルスロットルタイプのハンドルの幅詰め作業です。


切って繋いでサンディングして仕上げました。もともとヤレたハンドルでしたので表面処理はあえてしません。


スポークホイールの組み立てですが、ハーレーらしからぬハブですね。


気が付いた方はかなりのマニアの筈です。言わずと知れた日本の名車 Kawasaki Z750RS 所謂 Z2 のホイールになります。


リムとスポークは新品に交換しました。しかし、カワサキZ系やホンダCBなどの旧車パーツの豊富さには驚きました。

世の中エコだとかなんとか言って、どんどん新しい物に替えさせようとしておりますが、

我々の様に古い物を大事にする方がよっぽどエコだと思うのはワタクシだけでしょうか。


今度はハーレーの旧車のリム交換。16インチから18インチにサイズアップ。


こちらは慣れているのでサクサクっと半日で2本終わらせましたが、サクサクし過ぎて写真を撮るのを忘れていました。


カスタム製作が滞っているので進め始めたら、クラッチ不調から入庫した車両のミッションが・・・


メインシャフトが前後にガタガタ動いており緊急入院&緊急オペになりました。ベアリングナットが締まり切っていませんでした。
ベアリング自体もシャフトからスルッと抜けてしまいました。


メインシャフト1、2、3速ギアがガタガタしていた様です。でも普通に走っておりました。恐るべしハーレーのミッション。


ラチェットのキャリアスプリングが4ピースになってしまってますね。これでも普通にギアチェンジはできていた様です。


ミッションケース、トップカバーが黒くペイントされていたので、怪しさを感じておりましたが、やはりボロ隠しだった様です。トップカバーを溶接修理した跡があります。
非常にヘタクソな溶接跡です。これは直し甲斐のあるカバーですね。
ギア類はほとんど交換になるので、米国オーダーで入庫するまで小休止。滞っているカスタム作業を進めましょう。

梅雨入りした割には雨が少ないですね。晴れると30度オーバーで既に夏を感じますが、夏本番が来るのが恐ろしく思われます。
一年の中で快適な季節と言うのはとても短いモノなのでしょうか。

2016年5月26日木曜日

May 26


5月とは思えない夏の様な陽気が続いております。本当の夏がどうなってしまうのか思いやられます。


先日の日曜日は A-DAY に出店いたしました。開場と同時に大忙しであっという間に1日が終わってしまいました。
ブースへ寄ってくださった皆様、どうもありがとうございました。


38年式ナックルのリンカートキャブレターのオーバーホール。M-5 と言うモデルで今では非常に希少なキャブです。


シャフトとブッシングが摩耗しており、リンカートキャブ修理のフルコースです。画像を撮る暇なく作業終了しております。


うちでは珍しい車両のメンテナンス。スズキのハヤブサと並び最速ツアラーのカワサキZZR1400。


ハブベアリングが粉砕しておりました。かなりの高負荷で回り続けて7万キロ。Made in Japan NTN もさすがにくたびれましたね。


色々な車両や、多岐にわたる作業で訳が分からなくなりそうですが、久しぶりにフレーム治具の出番です。4速フレームのモディファイです。

今月もあと少しですが、仕事は一向に減りません。入庫車両のオーナーの皆様には気長にお待ちいただいており、大変心苦しく思っております。来月も年中無休で働きますので今暫くお待ちください。

2016年5月17日火曜日

May 17


ゴールデンウィークはあっという間に過ぎ、早5月も半ばを過ぎてしまいました。


4速フレームになかなか難しい題材の取付け依頼です。英国 Wassell 製の通称バナナタンク。


トンネルが深いので両サイドにガスコックの取付けが可能ですが、格好悪いのでガソリン通路を新たにこさえましょう。


真鍮フィッティングと銅管でガスラインを製作しました。


ガスコックはギリギリのクリアランスで取付け。このコック(バルブ)は最近良く使いますがなかなか優れものです。

サイドナンバーは縦を横に変更するため製作し直します。


車体の横に飛び出さない様にしたいので、チェーンのある左側ではなく右側にマウントします。


2年おきにモデルチェンジをするこのチョッパー。既に次なるカスタム予定もある様です。
 サイドナンバーはホイールとのクリアランスはギリギリですが、後ろから見てもしっくり来る位置にマウントできました。

さて、お知らせが一点。今週末フジテンスキー場で開催の A-DAY Motorcycle Swapmeet にフラメタ出店いたします。
遊びに行かれる方はフラメタブースにお立ち寄りください。何か掘り出し物があるかも知れません。