今日は朝から強風と雨で酷い天気でしたね。ツーリングを中止して良かったです。
ササッと終わらせる筈だったショベルヘッドのオーバーホールですが、沢山の問題が発覚したので長期作業になりました。
オイルポンプから大量のゴミが出てきたのでクランクケースを割りました所、液体ガスケット塗りたくりでこんな事になっていました。
当然タペットスクリーンも液体ガスケットのカスが大量に・・・。
クランクケース右側を外して引っくり返したらクランクAssyが抜けてしまいました。スプロケットシャフトに圧入されている筈のベアリングがケースに残ったまま。
シャフトが痩せて虫食いが発生しております。若干の錆の様な物も見受けられますね。
奥側のベアリングも部分的に減っていてガタもあり使用不可です。
オイルポンプは高性能ハイプレッシャーの S&S 製ビレットポンプですが・・・
クランクケースは未加工と言う有様。このポンプを付ける時はクランクケースに新たにオイルラインを開けなければならない筈ですが・・・。
これはまだまだ何か出てきそうだと更に調べていくと、タペットブロックが何かおかしいですね。
オイルラインが塞がれております。いったい何の為にこんな加工をしたのでしょうか。
そして更に、カムは ANDREWS 9 が入っておりました。本来こんなカムをストックのエンジンに組んではいけません。
カタログを見ると "High Performance & Dragster Cam" とあります。詳細には 88キュービックインチ以上のストローカーエンジン用と書かれています。バルブスプリングとカラーを替えろとも書いてありますが、このエンジンはノーマルストロークでヘッド周りもストックの物が使われておりました。
このエンジンを組んだ人はエンジンの知識のない人でしょうが、それにしても酷過ぎです。
経年劣化でくたびれたエンジンをリフレッシュするのはやりがいがありますが、人為的なミスと言うか、故意に壊されたエンジンを修理するのはストレスが溜まります。
知識のない人、センスのない人は貴重な旧車のエンジンなどはできるだけ触らないでほしい物です。
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