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2015年12月30日水曜日

December 30

皆様ご無沙汰しております。ブログを放置したまま年末になってしまいました。

数ヶ月前に数年続けていたブログが消えてしまいなかなかやる気にならず、ついつい放置してしまいます。 


仕事は進めておりますが、写真を撮る癖もなくなりこれまた放置気味です。読まれている方々がいらっしゃるのに申し訳ない・・・と心苦しく思ってはおります。 


それはそうと、お仕事の話を少々。ショベルヘッド4速フレームに丸スイングアーム、社外サス等を入れる時はカラーを製作します。ジュラルミン削り出しです。


カラーをピッタリ面一になる様に製作。サスペンションのマウントがスイングアームにピッタリと取付け出来ます。


このようにサスペンションをボディの内側に取付けできて、後から見た時の野暮ったいリアサスの内側への追い込みが出来てしまいます。


とっくに終わった話で申し訳ございませんが、47ELのミッションは組み上がりフレームに搭載済みです。


ハンドルバーは社外フランダース等を外し、純正バックボーンをインストール。少し曲がりがありましたが、修正してほぼ分からなくなりました。
欠品やら何やらでなかなか終われませんが、もうあと一息です。


さて、平成二十七年もあと明日1日で終わりですね。大掃除が終わらず明日も片付けやら何やらで工場にいる事になりそうです。

この一年間、まだまだ力不足なこと多々あり、ご迷惑をおかけした事もあったと思いますが、無事に年を越す事が出来るのも皆様のお陰だと思っております。

来年もより良い仕事ができる様に精進して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

一年間、大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。

2015年11月24日火曜日

November 24


このところ11月とは思えない様な陽気が続いてますね。今日の日中は風が妙に生暖かく感じ、気温を確認したら20℃もありました。 


共に5年以上働き続けたフランス製 FACOM のラチェットハンドルが遂に寿命を迎えました。 バランスが良く使いやすかったのですが、ギアが減って修理不能です。


これからは、この子に頑張って働いてもらいましょう。少し長いのがまだ慣れませんが、一生懸命働いてくれる事でしょう。


前回の続きのミッドステップ製作編です。右側はミッションケースにマウントを製作して取付けました。左側はオープンプライマリーです。


カバーを付ける為のネジ穴を利用してこんな物をこさえてみました。いつもスチールですが、プライマリーのバックプレートに合わせてジュラルミンで製作。


話が飛び飛びですが、リバースギアを通常ギアに交換のナックル EL 。暫く前の話ですが・・・ギア類がようやく入荷して組み付けです。


新品ギアでも計測、ベアリング合わせはします。ほぼ組み上がりましたが写真を撮るのを忘れていました。


こちらは初めて使用するリアサスペンション。オーストラリア製らしいのですが、詳しい事は分かりません。4速フレームのショベルにセットアップします。


細身なサスですので、いつもの様に車体側に追い込む為にスタッドを加工します。サスのマウントも薄いので全体を短めに加工しました。見たままですが下が加工済み。

相変わらずあっちもこっちも作業していて、仕上がる車両が少なく工場がバイクで満タンになってしまいました。

真冬になると出て行く車両が減るので今のうちに終わらせないと・・・ラチェットに負けない用に一生懸命働きます。

2015年11月14日土曜日

November 14


随分と久しぶりの更新になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。季節はすっかり秋も深まり、寒さに耐えきれずストーブを焚き始めてしまいました。 


部品待ちやら材料待ちなどで何台も同時に作業を進行しておりますが、なかなか思う様に進まずブログもついつい放置してしまいました。


しばらく前の作業になりますが、ステップ位置の変更に伴いブレーキペダルの延長加工をしました。純正ペダルを加工して角度も変えてあります。


ステップから自然な位置にペダルが来て、尚かつ踏みやすくすると言うのはなかなか大変です。作り手が乗れてもオーナー様が乗り辛くては意味がありませんので。


この車両はフォアコンの為、長時間のライドで腰痛になるとの事でしたので、ミッドペグを取付けました。アメリカンの方々ならハイウェイペグにして足を投げ出す所ですが・・・我々ジャパニーズには届きませんからミッドです。左側の様子はまた後日。


変わってこちらはスポーツスターのプライマリー。異音がするとの事で診断開始です。オイルがだいぶ汚れており、鉄粉も多量に混入しておりました。


まずはここのベアリングがガタガタでございます。この状態ではクラッチに悩まされた事でしょう。オールドビッグツインで言えばスローアウトベアリングですね。


なんと Made in Japan でした。NTN製のどこでも手に入るベアリングです。価格は300円程。高品質なのに低価格です。


最後に秋の彩りを一枚。四季の移ろいを見て感じると、日本に産まれ、日本で生きて行ける事の有難さを感じる今日この頃でございます。

バイクシーズンはそろそろ終盤でございますが、天気さえ良ければ気持ちの良い時期でもあります。極寒になる前にバイクライフを満喫してください。

2015年10月23日金曜日

October 23

木々が色付き冬の前の野山の景色を彩っております。前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。


数日ウルトラが2台入庫しておりました。このサイズの車両が2台あると工場が狭く感じます。 


47ELのミッションです。3速リバースが入っているので4速に交換します。



パッと見は4速と変わりませんが、カウンターシャフトとメインシャフトの下にアイドラギアが入っています。



ミッションを3速リバースにしてからほとんど乗っていない様ですが、メインシャフトとカウンターシャフト以外は全て交換します。部品入荷までしばらく待機です。

日に日に気温が下がってきており、そろそろ冬の準備をしなければと思いながら仕事に追われなかなか暇がありません。

薪割りボランティア、いつでも募集中です。

2015年10月1日木曜日

October


あっという間に9月は過ぎ10月になりました。日に日に朝晩の気温が下がってきましたね。シルバーウィークもあったりバタバタしておりブログ更新がおろそかに・・・。



作業中のナックルヘッドのロッカーボックス交換が終わりました。 


純正ロッカーボックスにもどして時代相応のヤレ感がでましたね。アジャストスクリューが駄目だったので1本だけプッシュロッドが組めません。


部品待ちの間にリンカートM-35キャブをチェックしましょう。黒く塗装してありますが、ボディの状態はどうでしょうか。


歪みの出やすいインマニ側のフランジをチェックします。ネジ山が怪しいのでこれは・・・


酷く歪んでおりますね。キャブが斜めの状態で無理に締め付けたのでしょうか・・・修正しきれるか分かりませんが、全バラして他をチェックしてからやってみましょう。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、風邪などをひかない様に気を付けましょう。

2015年9月15日火曜日

September 15

早いもので九月も半分が過ぎました。朝晩は少し肌寒いですが、晴れればバイクを乗るには最適な気温で一年で一番良い時期かも知れませんね。


極小チョッパー のサイズが分かりやすい車両があったので並べてみました。年式的に元々は写真左のデュオグライドです。やはりスーパーコンパクトです。


オーバーホール中のショベルFLH もボーリングが終わって仕上げに取りかかります。ピストンは定評のあるKB製を使用します。


下準備をしっかりして慎重に組み立てます。真剣にやっていたので画像はありませんが、無事に火が入り慎重に慣らし運転中でございます。


変わってこちらはナックルヘッドのエンジンです。アメリカから来た車両ですが、海の向こうの前オーナーの方が言われた通り、しっかりとレストアされていた様です。


ロッカーボックスがS&S製の物になっていたので純正に戻します。車体と同じ47年式ピッタリのロッカーボックス前後セット。目玉のナットも純正品に交換します。両方とも目玉が飛び出る程のお値段です。


ナックルヘッドはロッカーボックスを外すにはここまでバラさなければなりません。シリンダーヘッドは70年近く昔の物とは思えない素晴らしいコンディションでした。


ナックルヘッドがバラバラの合間にミッションからのオイル漏れの修理です。なかなか作業時間のかかるプライマリー付きのショベルヘッドです。


スプロケットの裏側のメインドライブギアのオイルシールを替えるにはここまでバラす必要があるのです。またバラすハメにならない様に慎重にシール交換をして終了です。

一時スペースのできたファクトリーもまたしても満車になってしまいました。時間のかからない仕事が優先になってしまいますが、どうかご理解よろしくお願いします。

2015年9月2日水曜日

September


過ぎてみれば短く感じる暑かったこの夏。あっという間に9月になりました。ただ今日は久しぶりの晴れで残暑が厳しかったですね。


ロングチョッパー、エボカスタムに続き、フルカスタム車両が1台完成しました。 Midget Panhead Chopper


極限まで小さく造り込み、今までに見た事ない様なスーパーコンパクトなチョッパーが出来上がりました。ホイールベースはなんと140センチでございます。



比べる物がないので、どれだけ小さいのか分かりづらいですが、とにかく小さいです。フレームも大幅にモディファイし、74スプリンガーすらも短くしております。


タンクはピーナッツをベースにナロードして大神戸共栄圏様の鋳物タンクキャップをチョイス。ガスコックは米国のアンティークなバルブを流用し、ガスラインを銅管で製作。ゴールドフレームスはいつもお世話になってますJJさんのお仕事。

 他にも見所いっぱいのチョッパーですが、やはり実物を見ていただかないと伝えられません。この車両もすぐに納車ですが、どこかで見かけたらジロジロ見てください。でもオーナー様には断ってくださいね。

2015年8月23日日曜日

August 23

お盆が過ぎ早1週間。日中はまだまだ暑いものの、日が暮れてくると涼しい風が秋を感じさせます。虫の声もまた秋を感じさせる要因になっていますね。


フラメタ初のロングチョッパーも無事にナンバーが付き夜な夜な慣らし運転&セッティングを続けております。18インチオーバーのロングフォークを感じさせない軽快な走りで、ロングチョッパーが好きになりそうです。


やはりチョッパーは斜め後から眺めるのが一番ですね。潔く方向指示器は取り付けず、このスタイルで手信号と言うハイカラな仕様でございます。
写真では伝えられないサイズと格好良さですので、是非とも実車をご覧になってください・・・もうすぐ納車ですが。


話は変わって違うパンヘッドのリンカートキャブレター。ガス欠の様な症状になって調子が悪く入庫しておりました。リンカート特有のフロート周辺が怪しいと思いバラしてみますと・・・


やはりフロートニードルのトラブルでした。金属にゴムが差し込んであるだけのお粗末な作りですので、先端のゴム部分が抜けてきてしまうのです。それによってフロートレベルが著しく下がり、ガス欠状態になったのでした。アフターマーケットのリプロ品を付けても、いずれ同じ症状になりますので Made in Japan の対策品を取り寄せます。

真夏の暑さは空冷のハーレーに乗るには少し過酷ですが、これからの時期は風を切ると気持ち良くなってきますね。来月は前回行けなかったツーリングを是非とも企画したいと思います。